チームの紹介 About Us

チーム精神看護のメンバー

チーム精神看護とは?

「チーム精神看護」は、福島県立医科大学看護学部における小児・精神看護学部門の精神看護学領域に所属するスタッフと、生命科学部門に所属する精神看護専門看護師(CNS)がコア・メンバーです。
さらに、大学院看護学研究科修士課程の精神看護学領域の大学院生や修了生など、私たちと共に精神看護に関わり、“自分も「チーム精神看護」の一員だ”と思ってくれている仲間たちもメンバーであり、教育や研究、実践、社会貢献活動を助け合いながら行っています。

ここでは、コア・メンバーを紹介すると共に、「チーム精神看護」のメンバーで立ち上げた「福島精神看護研究会」についても紹介します。

  • チーム精神看護の活動の様子1
  • チーム精神看護の活動の様子2
  • チーム精神看護の活動の様子3
  • チーム精神看護の活動の様子4
  • チーム精神看護の活動の様子5
  • チーム精神看護の活動の様子6

コア・メンバー紹介

  • 大川 貴子

    Takako Ohkawa

    大川貴子

    福島県立医科大学に看護学部が誕生した2年目より「チーム精神看護」に身を置き、かれこれ20年以上が経ちました。東日本大震災の際には、本学の「心のケアチーム」による支援活動に加わり、全国から駆け付けて下さった多くの皆さまと共に、貴重な体験をしました。現在、その活動を引き継ぐために設立した「NPO法人相双に新しい精神科医療保健福祉システムをつくる会」の理事長も務めています。

    「どうせやるなら楽しくやろう!」をモットーに、授業も、実習も、研究も、委員会活動も、学外での活動も、「どうしたら面白くなるかな~」と頭を捻りながら取り組んでいます。「チーム精神看護」のメンバーは、ミーティング中に私が何か閃きかけているのを素早く察知して、「今度はいったい何を思い着いてしまったのだろう?」と、戦々恐々とした眼差しを向け、次の言葉を待っている感じです。そんな私は、しばしばストレス発散方法を聞かれますが、それは「よくしゃべり、よく笑うこと」に尽きます。

    多くの卒業生、修了生と共に、精神障がい者やそのご家族も含め、誰もが他者とのつながりを感じながら、「生きているって大変だけど、いいこともあるよな~」と思って毎日が過ごせるような地域づくりを目指して、新しい取り組みをしていきたいと思います。

  • 加藤 郁子

    Ikuko Kato

    加藤郁子

    3年で看護師を辞めようと働き始め、何かのお導きで2年半後に精神科病棟に異動になり、私の精神看護の仕事が始まりました。

    精神障害をもつ患者さんに対応する中で、自分を活用した関係つくりや、その関係を使い対人関係を広げる術を経験しました。また、患者さんとの対話の中で、患者さん自身が自分の感情や大切にしていることに気づくプロセスに携わることもありました。

    現在は看護学部に籍を置き、大学院生の実習等のサポートを行うとともに、附属病院で精神看護専門看護師として活動をしています。病気や事故で危機的状況になっている患者さんやその家族に介入したり、医療スタッフと共により良いケアを検討したりしています。東日本大震災や熊本地震、COVID-19感染症が蔓延時には様々な地域や施設に支援に入りました。いずれの時もその場に身を置き、そこにいる方々の体験を自分のさまざまな感覚で理解し、何ができるか考えるようにしています。

    30年近く看護に活用してきた自分もだいぶガタがきている気がします。精神看護に携わる方々の協力をいただきながら自分をメンテナンスし、精神看護のケアの質を高める方法を考えていきたいと思います。

  • 佐藤 利憲

    Yoshinori Sato

    佐藤利憲

    私は2015年から「チーム精神看護」の一員となりました。入職当初、福島県出身ということぐらいで、本学に縁もゆかりもなく、アウェイ感満載で、猫を5枚ぐらい被っていましたが、いまではとても居心地のいい、安心できる場となりました。

    いつも笑いの絶えないチーム精神看護。会議や打ち合わせは横道に逸れることもしばしばありますが、本題も逸れた話題も、それぞれを尊重し合い、いつも真剣に、熱く、そして楽しく議論できることがこのチーム強みだと思いますし、私自身、これまでチームの皆さんにたくさん助けていただきました。

    私は、精神看護のほか、遺児・遺族支援や、子ども・子育て支援などの地域活動をしています。人との人とのつながり、その人の力を信じること、安心して過ごせる、安全な環境を作ることなどを支援の柱としていますが、私はこれらを「チーム精神看護」で実感しているように思います。

    プライベートでは2児の父、だらしのない旦那、仕事では精神看護学の教員、地域では支援団体(NPO法人ReLink)の理事長として、充実した日々を過ごしています。上手くいかないことや、失敗すること、空回りすることも(多々??)ありますが、困ったときには助けを求め、辛いときには支えてもらいながら、楽しいことや嬉しいことはわかちあい、これからも「楽しく」過ごしていきたいと思います。

  • 田村 達弥

    Tatsuya Tamura

    田村達弥

    私は本学部の卒業生、本大学院の修了生です。 私生活では2児の父として育児に悪戦苦闘する毎日を過ごしています。

    縁あって教員として学び舎に戻り、教育・研究・地域活動に携わっていますが、年を追うごとに見えてくる景色は異なり、改めて知的刺激に満ち溢れた学び舎なんだなぁとその魅力を実感しています。絶えず知的刺激を与えてくれるチーム精神看護コアメンバーはトレンドファッションへの感度も高く、日々お互いを褒め合うことでコーディネートの質の向上を図っています。

    私の現在の関心事はピアサポートとCo-Production(共同創造)で、リカバリーカレッジ等に参加しながら猛勉強中です。精神障がい者ピアサポーターと専門職者との共同創造による地域移行支援モデルの構築を目指すべく研究に取り組んでいますが、第一歩として夢を語り合い、実践を共にできるような仲間づくりが課題となっています。ご賛同いただける方、どうかお声掛けください(切望)。

    精神看護も研究もファッションもまだまだ未熟者ですが、安心できる学び舎の中、自己研鑽に励みたいと思っています。どうぞよろしくお願い致します。

  • 吾妻 陽子

    Yoko Azuma

    吾妻陽子

    「なぜ精神看護を選んだの?」とよく聞かれることがあります。大学時代、看護学を学ぶ中で精神看護というものにふれ「これなら看護師になってみようかな」と漠然と思ったのがきっかけでした。それからずっと精神看護に関わってきましたが、その興味関心は強まるばかりです。

    人はみんなこれまでの背景も異なれば、抱えている生きづらさも違います。当然、精神障がいをもった方々も同じです。私は摂食障害の方への看護にとても興味があり関わっていますが、その方がなぜ摂食障害という疾患を手放せないのか、本当の生きづらさはなんであるのか、など今に至っているその方の背景を理解し看護として何ができるのかを考えることの難しさを日々感じています。答えはなく悩むことの多い毎日ですが、一つとして同じ看護が存在しないこの精神看護の「奥深さ」や「果てしなさ」に私は魅了され続けているのかもしれません。

    私を精神科の看護師として育ててくださったこの福島という地で「障がいがあってもなくてもその人がその人らしく生活できるための看護とは何か」について、“チーム精神看護”のメンバーと共に悩み、楽しみ、笑いながら突き詰めていきたいと思っています。

福島精神看護研究会

福島精神看護研究会は、福島県立医科大学大学院看護学研究科の修了生・在学生を中心とした総勢55名(2021年時点)の会員が在籍している研究会です。
専門知識・技術に基づいた質の高い看護実践、援助方法や臨床看護研究方法の開発、さらに看護職としてのキャリアを伸ばしていけるような相互研鑽を通して、精神看護学の創造と発展に努めることを目的としています。

リモートでの研究会の様子
  • 分科会活動

    • 専門看護師サポートグループ

      精神専門看護師およびその候補生が定期的に集まり、卓越した実践能力、コンサルテーションや調整、倫理調整に必要な技術を高めるため、継続したトレーニングを実施しています。

    • 人材育成/マネジメントグループ

      部署を越えて人材育成やマネジメントの苦労や悩みの共有を行い、どんな病棟・組織にしていきたいかビジョンを持って行動しています。日本精神科看護協会福島県支部と協働し、研修会の企画や学会発表を行っています。

    • 事例検討グループ

      会員が福島県内の各方部の病院等に出向いていきながら、困難なケースに焦点を当て、より質の高い看護が提供できるような事例検討会を実施しています。

  • 総会・親睦会

    • 毎年総会・懇親会を開催し、併せて研修会や事例検討会を企画・実施しています。会員同士のつながりを大事にしながら、新たな知見を学ぶ機会となっています。